広場恐怖症

広場恐怖症とは

広場恐怖症は、市場や駐車場などといった広い場所だけではなく、劇場や映画館などの囲まれた場所、および列車や航空機・船などの公共交通機関、また群衆の中や列に並ぶなど、何かが自分に起こった場合に脱出が困難で助けてもらえないのではないかと考えられる場所において、現実的状況および社会文化的背景とは釣り合わない不合理で過度な不安を抱くとともに、それらの状況に恐怖し回避する精神疾患です。

病状が悪化すると完全に家にしばられ外に出ることが出来ず、日常生活や社会生活に大きな支障をきたしてしまう恐ろしい病気なのです。

鍼灸治療による広場恐怖症に対するアプローチ

鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・精神安定作用などの作用も有するため「広場恐怖症」の症状である公共の広場における極端な不安や恐怖を抑制・軽減するのです。

広場恐怖症の症状

以下の状況における著名な恐怖または不安

  1. 公共交通機関の利用(例:自転車、バス、列車、船、航空機)
  2. 広い場所にいること(例:駐車場、市場、橋)
  3. 囲まれた場所にいること(例:店、劇場、映画館)
  4. 列に並ぶまたは群衆の中にいること
  5. 家の外に1人でいること

広場恐怖症の原因

気質的要因・環境的要因・遺伝的要因・生理学的要因・ストレス など

広場恐怖症の検査

問診・DSM-5診断・ICD-10診断・除外診断検査 など

広場恐怖症の治療

薬物療法・心理療法・認知行動療法・暴露反応妨害法・鍼灸治療 など