脳腫瘍

脳腫瘍とは

脳腫瘍は、頭蓋内に発生する腫瘍の総称で、良性・悪性のほか、脳そのものから発生する原発性のものと、脳以外から転移して生じる転移性のものの2種に分けられ、悪性のものでも頭蓋から他に転移することはめったにありません。

好発年齢は40~50代で最も多く、2歳以下の子供や60歳以上の高齢者にはあまり見られない疾患です。

症状は良性・悪性にかかわらず、頭蓋内という狭い空間の中で腫瘍が生じるため、脳細胞が圧迫されることによって起こるものが中心となり、その発生部位によって反対側の片麻痺・失語・視力低下・半盲・失認など、様々な症状が現れます。

鍼灸治療による脳腫瘍に対するアプローチ

私たちの体内では、実は健康な人であっても毎日5,000個くらいの「がん細胞」が作られてしまっているのです。

これは細胞再生の際におけるDNAのコピーミスなどによるもので、それらのほとんどは免疫機構により日々排除されています。しかし加齢やストレスなどにより免疫力が弱くなると、それらの「がん細胞」は増殖を繰り返し様々な部位に「がん」を発生させてしまうのです。

「がん細胞」の排除を行う主な担い手はリンパ球を中心とする白血球で、特にリンパ球に属するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は「がん細胞」をいち早く発見し、他の免疫系の指令を必要とすることなく単独で即座に「がん細胞」を殺傷します。NK細胞は別名「生まれながらの殺し屋」とも呼ばれ、他の免疫細胞の攻撃を免れた「がん細胞」をも攻撃するのです。

そして、その後「がん細胞」を貪食した樹状細胞やマクロファージからの指令を受けたヘルパーT細胞やキラーT細胞などがNK細胞に追随する形で「がん細胞」を攻撃することとなります。

最新の研究で鍼灸治療は、NK細胞・T細胞などのリンパ球を増加させ、それらの血液中への移行を促進する作用を示すとともに、その活性化を強く促すことが証明されています。

さらに、鍼灸治療はストレスなどによる免疫抑制に対する防止効果を有するため、免疫系を調節することにより「がん」の発生を抑止し、またその増殖を抑制することが可能となるのです。

それゆえ鍼灸治療は「脳腫瘍」の症状である頭痛などに対し、鍼灸治療の持つ鎮痛作用で癌性疼痛を緩和します。

脳腫瘍の症状

頭痛・嘔吐・片麻痺・歩行障害・言語障害・視力低下・視野欠損・失認 など

脳腫瘍の原因

原因は明らかではない

脳腫瘍の検査

頭部X線単純撮影・CT検査・MRI検査・脳血管造影 など

脳腫瘍の治療

外科手術・放射線療法・化学療法・ガンマナイフ・鍼灸治療 など