小児ぜんそくは、気道が狭くなることにより起こる発作性の呼吸困難を伴う病態の総称で、外因性のアトピー型と内因性の非アトピー型に分けられます。またこの疾患は先進国やその都市部に多く、発作により死に至ることもある軽視できないものですが、原因はアレルゲン説・感染説・ストレス説など明らかではありません。
発作時の症状は、喘鳴を伴う呼吸困難や咳などで、日中より夜間に起こることが多く季節や天候の変わり目にも多いとされています。
そして小児ぜんそくは一度発症すると治癒することのない疾患であるため、発作を起こす原因の回避や薬物による抑制など長期的にコントロールしていくことが大切です。
鍼灸治療は「小児ぜんそく」の症状である発作性の咳や息苦しさ、呼吸困難などに対し、鍼灸治療の持つアレルギー抑制作用・筋緊張緩和作用・恒常性保持機能により、それらの症状を抑制し、身体自体を発作の起こりにくい体質へと変化させていくのです。