FSD(女性性機能障害)

FSD(女性性機能障害)とは

FSD(女性性機能障害)は、性行為に対する関心が減る「性欲障害」、性的興奮が生じにくくなる「興奮障害」、オルガズムを感じにくくなる「オルガズム障害」の他、性交時において痛みを生じる「性交疼痛障害」、また挿入障害があるなどといった病態を示す疾患で、特に性欲障害が最も多いとされています

婚姻やパートナーの有無、社会的背景、また年齢などにもよりますが、30代以降の既婚女性に多く、その原因は過去の性的トラウマやパートナーとの関係性による性嫌悪などといった心理的なものの他、前戯不足も含む性行動様式、ホルモンの減少、更年期障害によるものなどが大半を占めますが、処女膜強靭や出産を契機とする子宮支持組織の障害などといった器質的に問題があるもの、それ以外にも子宮内膜症・陰部前庭炎・膣炎などの疾患を原因とする場合もあります。

治療は、行動療法やパートナーも含めたカウンセリングなど心理療法が中心ですが、原因によってはホルモン療法や外科手術が行われることもあります。

鍼灸治療によるFSD(女性性機能障害)に対するアプローチ

鍼灸治療は「FSD(女性性機能障害)」の症状である性欲障害・興奮障害・オルガズム障害・性交疼痛障害などに対し、ホルモン調節機能や自律神経調整機能および抗炎症鎮痛作用を用い、それらの症状を改善するとともに、性欲も含めた精神や情動に関与する脳内神経伝達物質であるドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させることにより性欲や興奮状態、オルガズムなどを正常なものへと導いていくのです。

FSD(女性性機能障害)の症状

性的関心の減少や欠如・興奮障害・オルガズムの遅延や欠如・性交時疼痛・挿入障害 など

FSD(女性性機能障害)の原因

心理的要因・ホルモン分泌の変化・性行動様式・器質的要因 など

FSD(女性性機能障害)の検査

問診・DSM-5診断・ICD-10診断・内診・血液検査 など

FSD(女性性機能障害)の治療

心理療法・行動療法・ホルモン療法・骨盤底筋トレーニング・鍼灸治療 など