胃炎は、胃の粘膜が何らかの原因によって障害される疾患で、心窩部を主とする上腹部の痛み・吐き気・嘔吐などが急に起こる「急性胃炎」と、食欲不振・空腹時の腹痛・胸やけ・吐き気・胃部不快感などが長期にわたり繰り返し起こる「慢性胃炎」に分けられます。
原因には、暴飲暴食やコーヒー・アルコール・香辛料などといった刺激性の食品の過剰摂取の他、精神的なストレスによるもの、薬物および細菌・ウイルスなどによるものが挙げられます。
治療は、胃酸の分泌を抑える制酸剤や胃粘膜の保護剤などといった薬物を用いる治療の他、疲れた心身を休ませ、消化が良く胃に負担のかからない食事を心掛けることなども大切です。
鍼灸治療は「胃炎」の症状である上腹部痛や心窩部痛に対し、鍼灸治療の持つ鎮痛作用で痛みを緩和するとともに、胃の運動調整機能により悪心・嘔吐・食欲不振などの症状を改善し、吐血に対しても止血作用で出血を抑制するのです。