病気不安症

病気不安症とは

病気不安症は、実際には病気ではなく身体症状が無い、あるいは有ったとしても極めて軽度なものであり、病院で検査した結果「異常なし」と診断されても「自分は重い病気にかかっているに違いない」という明らかに過度で不釣り合いな囚われを持ち続ける精神疾患です。

訴える症状も人さまざまで、精神的不安のみの場合や一つまたはそれ以上の身体症状を訴え、ほんの些細な不調にも過敏になってしまいます。

病院で医師から異常がないと言われても信用できずドクターショッピングと呼ばれる複数の病院を転々として繰り返し身体を調べ上げるような場合も多く見受けられます。

その結果、長期化・重篤化すると多くの場合、日常生活や社会生活に支障が生じるとともに、約50%のひとに、うつ病など他の精神障害の合併がみられるとされています。

鍼灸治療による病気不安症に対するアプローチ

鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・精神安定作用などの作用も有するため「病気不安症」の症状である「病気に対する強い不安や恐怖」「健康に対する懸念」などを抑止・軽減するのです。

病気不安症の症状

繰り返し継続する病気に対する不安や恐怖・健康に対する懸念 など

病気不安症の原因

気質的要因・環境的要因・遺伝的要因・生理学的要因・ストレス など

病気不安症の検査

問診・DSM-5診断・ICD-10診断・除外診断検査 など

病気不安症の治療

薬物療法・心理療法・鍼灸治療 など