強迫神経症(強迫性障害)

強迫神経症(強迫性障害)とは

強迫神経症(強迫性障害)は、自分の行動がバカげている不合理なものであるという自覚を持ちながらも、自分の意に反して強い不安感や不快感、また恐怖感が生じてくるため、ある特定の対象物に対し、それを打ち消すための行為や行動を繰り返し行ってしまう病態を示す精神の疾患です。

症状は強迫観念と脅迫行為の2つに大きく分かれ、手が汚れているのではないかと手を何度も洗い続けたり、家の鍵を締めたかどうか、またガスの元栓を締めたかどうかなど、それらが気になり何度も自宅に戻って確かめたりと社会生活に支障の出る行動をしてしまいます。

成人の40人に1人がこの疾患に罹患しているとされ、思春期後半から成人期の初期において多く発症します。

原因は、気質的要因および環境的要因を基盤とする大脳基底核や大脳辺縁系の障害およびセロトニンやドーパミンなどといった神経伝達物質の分泌異常に伴うものであると推測されています。

鍼灸治療による強迫神経症(強迫性障害)に対するアプローチ

鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経物質であるセロトニン・ドーパミンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・精神安定作用なども有するため「強迫神経症(強迫性障害)」の症状である洗浄強迫・確認強迫・加害強迫・整理整頓強迫・汚染恐怖・不潔恐怖・不完全恐怖・儀式行為・詮索癖・計算癖・ためこみ障害などといった症状を抑制・軽減するのです。

強迫神経症(強迫性障害)の症状

洗浄強迫・確認強迫・加害強迫・整理整頓強迫・汚染恐怖・不潔恐怖・不完全恐怖・儀式行為・詮索癖・計算癖・ためこみ障害 など

強迫神経症(強迫性障害)の原因

気質的要因・環境的要因・遺伝的要因・生理学的要因・ストレス など

強迫神経症(強迫性障害)の検査

問診・DSM-5診断・ICD-10診断・除外診断検査 など

強迫神経症(強迫性障害)の治療

薬物療法・心理療法・認知行動療法・暴露反応妨害法・経頭蓋磁気刺激療法(TMS療法)・鍼灸治療 など