心的外傷後ストレス障害(PTSD)

心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、自分の命に関わるような事故あるいは家族や恋人など、近しい人の予期せぬ凄惨な死を目撃するなどといった心に深い傷を負う出来事にさらされた結果、その経験や記憶が認知的枠組みと呼ばれる自分の精神許容範囲を超えてトラウマ(心的外傷)となり、それがストレスとなって心と身体に様々な障害や症状を引き起こしてしまう疾患です。

トラウマとなった出来事を象徴する状況や関連する刺激などに対し怯え・不安・怒り・孤立感・罪悪感などといった強い心理的苦痛や頭痛・吐き気・腹痛・不眠などといった著しい生理的反応が起こり生活に支障をきたすもの、それこそが「PTSD」なのです。

鍼灸治療による心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対するアプローチ

鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経伝達物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・ホルモン調節作用・精神安定作用などの作用も有するため「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」でみられる怯え・不安・怒り・孤立感・罪悪感・意欲低下などの精神症状を緩和するとともに、頭痛・吐き気・腹痛・不眠・悪夢などといった身体の症状についても軽減を促すのです。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状

自分あるいは他人の恐怖体験に関連する物事や場所を避ける・悪夢を繰り返し見る・不眠・意欲低下・不安感・驚きやすい など

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因

事故や災害といった心的外傷・トラウマ体験 など

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の検査

問診・DSM-5診断・ICD-10診断 など

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療

薬物療法・心理療法・鍼灸治療 など