腎臓がん

腎臓がんとは

腎臓がんは、腎臓そのものから発生する悪性の腫瘍で、50~60代に多く、その男女比は3:1と男性に多い疾患です。

原因は喫煙や長期にわたる解熱鎮痛剤の使用、また肥満など要因の一つと考えられていますが、今のところ明らかではありません。

血尿・腹部腫瘤・側腹部痛が腎臓がんの3主徴とされており、その他に発熱や全身倦怠、体重減少などといった症状も現れます。

そして、腎臓がんは血液を介して転移をする血行性転移を起こしやすく、肺や肝臓、骨などへの転移が多く見受けられます。

しかし、進行状況にもよりますが5年生存率などの予後は他のがんに比べて良く、検診での早期発見も増加の傾向にあります。

鍼灸治療による腎臓がんに対するアプローチ

私たちの体内では、実は健康な人であっても毎日5,000個くらいの「がん細胞」が作られてしまっているのです。

これは細胞再生の際におけるDNAのコピーミスなどによるもので、それらのほとんどは免疫機構により日々排除されています。しかし加齢やストレスなどにより免疫力が弱くなると、それらの「がん細胞」は増殖を繰り返し様々な部位に「がん」を発生させてしまうのです。

「がん細胞」の排除を行う主な担い手はリンパ球を中心とする白血球で、特にリンパ球に属するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は「がん細胞」をいち早く発見し、他の免疫系の指令を必要とすることなく単独で即座に「がん細胞」を殺傷します。NK細胞は別名「生まれながらの殺し屋」とも呼ばれ、他の免疫細胞の攻撃を免れた「がん細胞」をも攻撃するのです。

そして、その後「がん細胞」を貪食した樹状細胞やマクロファージからの指令を受けたヘルパーT細胞やキラーT細胞などがNK細胞に追随する形で「がん細胞」を攻撃することとなります。

最新の研究で鍼灸治療は、NK細胞・T細胞などのリンパ球を増加させ、それらの血液中への移行を促進する作用を示すとともに、その活性化を強く促すことが証明されています。

さらに、鍼灸治療はストレスなどによる免疫抑制に対する防止効果を有するため、免疫系を調節することにより「がん」の発生を抑止し、またその増殖を抑制することが可能となるのです。

それゆえ鍼灸治療は「腎臓がん」の症状である側腹部痛に対し、鍼灸治療の持つ鎮痛作用で癌性疼痛を緩和するとともに、止血作用により血尿などの症状を軽減します。

腎臓がんの症状

血尿・腹部腫瘤・側腹部痛・発熱・全身倦怠感・体重減少 など

腎臓がんの原因

原因は明らかではない

腎臓がんの検査

尿検査・腹部エコー検査・CT検査・MRI検査・血管造影検査 など

腎臓がんの治療

外科手術・免疫療法・鍼灸治療 など