統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は、妄想や幻覚、支離滅裂な会話、意味不明な行動などといった「陽性症状」、および感情の平板化、社会性や意欲の欠如などといった「陰性症状」が現れるもので、主に思春期から青年期に発症することが多い精神疾患です。

かつてこの疾患は精神分裂病と呼ばれていましたが、2002年からは現在の名前に呼称が改められました。

原因は今のところハッキリとは解っていませんが、両親または片親が統合失調症で常染色体遺伝があるとともに、精神がもろく傷つきやすい人がストレスにさらされることで発症する「ストレス脆弱性モデル」という説が考えられています。

鍼灸治療による統合失調症に対するアプローチ

鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経伝達物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・ホルモン調節作用・精神安定作用などの作用も有するため「統合失調症」でみられる意欲低下・集中力低下・興味喪失・被害妄想・幻覚・幻聴・自我障害などといった症状を軽減するのです。

統合失調症の症状

興味や関心の喪失・集中力の低下・被害妄想・幻覚・幻聴・対人関係の不調和・自我障害・言語機能や意欲の低下または消失 など

統合失調症の原因

遺伝的要因・ストレス・養育環境 など

統合失調症の検査

問診・DSM‐5診断・ICD-10診断・血液一般検査・血液生化学検査・CT検査・MRI検査・SPECT・遺伝子検査・尿検査・光トポグラフィー検査 など

統合失調症の治療

薬物療法・心理療法・ホルモン療法・食事療法・鍼灸治療 など