尿路結石は、尿路に存在する結石のために腰背部から下腹部に放散する疝痛発作や血尿などの症状をきたす疾患で、その存在する部位により腎臓結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石に分けられ、残尿感・頻尿・悪心・嘔吐などの症状もみられることもあります。
原因は、シュウ酸カルシウムが結石化するものが全体の8割以上を占めていますが、他に尿酸やリン酸などが原因となるものもあり、男性が女性の2倍以上を占める30~60代に多い疾患です。
しかし8割以上の結石は自然に排出されるため、十分な水分の補給を行うとことが大切で、排出されないものについては経皮的衝撃波砕石術や内視鏡的手術などが行われます。
鍼灸治療は、代謝促進作用・コレステロール減少作用により「尿路結石」の原因となる結石の形成を抑止するとともに、止血作用により血尿を、また鎮痛作用で下腹部痛・腰背部痛などの痛みを軽減し、排尿障害改善作用により結石の排出を促すのです。